『25歳新人を「研修期間中」に辞めさせた、ブラック企業の「ヤバすぎる労働環境」』についてTwitterの反応

　社会から厳しく糾弾され、少しずつニュースなどで目にする機会も減ってきた「ブラック企業」。しかし令和の今でもなお、ありえない企業風土や理不尽な文化を温存しているヤバい企業は一定数存在すると見られる。

実際に厚生労働省が発表している「労働基準監督年報」を見てみると、労働基準監督署が定期監督を実施した事業場のうち、違反が見られた割合はここ10年間でさほど変わっていない。そのすべてがブラック企業とは呼べないだろうが、いまだにブラック企業は根強い社会問題だと考えられる。

今年の4月に、そんなヤバすぎるブラック企業に新卒で入社した城井康太さん(仮名・25歳)も被害者の一人だ。就活を経て中堅のカップ麺メーカーに念願の営業職として採用されたものの、入社後に「配属先は試用期間の働きぶりを見て決める」と言われてしまう。そして配属された先は、労働環境がブラックすぎる製造現場の工場だった。

【前編】『営業採用された「25歳の新入社員」が絶句…入社後に配属先が「白紙」になった』に引き続き、城井さんの体験談を通して、今もなお存在するブラック企業の実態について見ていきたい(以下、「」内は城井さんのコメント)。

「座るの厳禁」ヤバすぎる労働環境
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入社して最初の3ヶ月間は工場で働くことになった城井さんだが、すぐに違和感を抱き始めたという。工場内のルールが異様なほど厳しかったからだ。

「まず工場内で座ることは厳禁。『お客様のために食品を製造しているにもかかわらず、座って仕事をするのなんて言語道断』という根性論で定められたルールのせいで、始業から就業までずっと立ちっぱなしでした」

この時点ですでに、一般的な価値観から大きくズレた、合理性に欠ける理不尽なルールに思える。だが実際の現場では、このルールに違反して注意されることはほとんどなかった。なぜなら、座って休む暇がないほど忙しく動くよう求められていたからだ。

「私が任されたのは、食材の入った何十kgもある段ボールをフロアへ運び、その中身を機械へ投入するという仕事です。シンプルな作業ではありますが、休む暇なく重い荷物を持ちながら何度も何度も食材置き場から機械まで往復しなければならなかったので、腰への負担が大きく初日から腰痛に悩まされました。

また、工場内では専用の白いユニフォームを着用するのですが、その生地がとても分厚く中に熱がこもるため汗がダラダラと流れます。水分補給をしようにも、休憩を取る時間すらなかったため、常に脱水気味でフラフラの状態のまま作業せざるを得ませんでした」

城井さんは「希望している営業部署に配属されるかどうかもわからないのに、ここまでブラックな環境で働かされるなんて話が違いすぎる」と怒気まじりに語る。本人の話を聞く限り、工場での作業自体が問題だったのではない。休憩どころか水分補給すら自由にできないほどの業務量や、「工場内で座ってはいけない」といったローカルルールが、ブラックな職場環境の原因になっていると思われる。

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