
厚生労働省は、今年度の最低賃金の全国平均額が現在より31円上がり、時給961円になったと発表。
このうち、国が示した目安額を上回ったのは北海道と21の県で、昨年度の7県から約3倍に増加。
都道府県ごとの最低賃金は10月以降、順次適用されます。また、全ての都道府県で時給が850円以上に。こうした背景には、急激な物価の高騰に加え、人手不足が深刻な地方で隣接する地域や大都市圏への人口流出を抑えようとする動きが強まったこともあり、賃金の水準が低い地域を中心に目安超えが相次ぎました。
このニュースに大きな関心を寄せたのは、政治プラットフォーム「PoliPoli」代表の伊藤和真さん。「今、物価が上がっている分、生活が苦しくなっているわけで、企業全体がしっかりと賃金を上げていかないといけない」と所感を述べます。
そして、「そもそも日本は賃金が低い」と嘆きます。例えば、優秀なエンジニアであれば普通のエンジニアよりも100倍の生産性を上げることがあるものの、それほど賃金は上がりません。そうした例を引き合いに、伊藤さんは「上限的な意味も含め、賃金をどんどん上げ、経済を回すということが企業として求められる」と主張します。
microverse株式会社 CEOの渋谷啓太さんもこのニュースに言及。起業前にさまざまな会社を経験したという渋谷さんは「自分の能力が上がっていくことに対して、所得が上がっていくスキームが社会になさすぎる」と日本の問題点を指摘。
そして、「最低賃金を上げることも当然大事」と前置きし、最終的に所得が増やせるかどうかは自分の能力に起因するところが大きいものの「現状の社会構造では自分の能力を伸ばしたところで、収入がすごく増えるかといえばそうでもない」と主張。そうなると、自分の能力を伸ばすメリットがなく、伸ばさなくてもいいという考え方に陥ってしまうことを危惧し、「もっと能力・アウトプットに対して上限なく払われるような構造・社会を僕らが作るべき」と力説します。
株式会社POTETO Media代表取締役の古井康介さんも、渋谷さんの意見に同意しつつ、「これからの時代を生きていくときに、給料が上がっていく国でないと希望も未来もない」と憂い、「そのためのスキルを希望したときに誰でも受けられるようにしておける教育状態、大人になってからでも受けられるようにすることを推していきたい」と訴えていました。
<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組Twitter:@morning_flag

<このニュースへのネットの反応>
自分の能力やスキルを伸ばしただけで数千万とか数億とか収入を増やすのは難しいだろうけど、数十万とか数百万なら普通に増やせると思うんですが……
そういうハイレベル人材と最低賃金は全く関係ないが。優秀な奴はそれこそ給料良いところにすぐ行くし、そういう人間を囲い込みたいから勝手に給料が上がる。最低賃金はコンビニバイトみたいな給料が勝手に上がることがまずない職種の話。こいつらバカか?
成果報酬型にすれば成果出せない層が賃金増やせーってなるだけだからな
人手不足なら「支払う賃金の金額を上げればいい」だろ。「支払う賃金は同じなのに、人手がいないから来てください」なんて虫が良い話だ。…「そういうことを言えない」から、今の人は問題を広げてしまうんだよ。
給料を上げるにはまず多少値段張っても消費者が買うところからやないか?
自分の能力やスキルに合わせて給料が上がるシステムって、逆に年取ってスキルや能力が下がったり時代遅れになったら給料も下がるんだけど、将来設計が難しくない?
かといって無理に最低賃金上げすぎたりすると隣国みたく中小企業が壊滅して結局平均所得が下がるし、経済の調整は難しいものだわ…
派遣禁止、中抜き禁止にすればいいよ。本来の価格に戻るだけで、支払う側がやっていけないのなら潰れればいい。大企業だけ得する仕組みを変えなかったツケなわけだからな
「なんで労組の要求が満額通ってるのに楽にならないんですか」だよ。企業は金を出さないと経済が回らない事も理解してるし、政府は減税を給与に回させるためだと異例の明言して労組にその分を踏み込む大義名分を与えた。労組の方が十分な額の昇給を要求してないんだよ。
老人による老人のための国から若者による若者のための国に変えてください。
特亜に金が流れてるから
今の日本はクビを簡単に切れないから、一度上げると上がりっぱなしで、仕事がなくなっても人件費を下げられない。それが給与の停滞を招いている側面もある。更には雇用流動性も低いので、労働者も磨いたスキルを評価してくれる企業に移ることが出来ない。企業は労働者が転職しないなら、わざわざ給与を上げる必要性も低くなる
物価のシフトうまく行っとらんのやな。原価上昇に合わせて利益率を維持できる分は売値も上げる、んでその分賃金も上げる。原価の乱高下があるなら低い側に賃金合わせんとやっていけんけどやらんことには経済が減速する。
能力を伸ばさずとも最低賃金が上がるようならそれこそ頑張ろうとしなくなるのでは?賃金が能力が高ければ高いほど、つまり狭く深く与えられるようにするか、公平に、つまり広く浅く与えられるようにするか。格差の広がりとの兼ね合いが難しいところ。
だれにでもできる仕事、なら安くて当然ってのがまず間違ってるな。その安くて当然の仕事をしなければ全体の仕事は絶対に回らないのにな?バカばっかりだな。
非正規雇用を減らして正規雇用を増やすところから始めないと解決できないでしょ、人材教育・育成を学校に頼るのやめることが重要かな。「即戦力」は幻想だったと理解しない限りは土台無理だけど
じゃあ解雇規制を撤廃しますかね?企業としては、簡単に解雇できないから基本給を上げられないんですよ。こんな現状でも、給与が実力に見合わないと考えた者は転職し、給与を上げている。つまりは低賃金なのは単純に能力が無いだけなんでは?