◎初回から連載を読む
妻の暴力で脱臼、救急車で運ばれた僕が考える夫婦の「リアルと理想」(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/71659)
(富岡 悠希:ジャーナリスト)
――拙著『妻が怖くて仕方がない』を黒川さんに献本したことが、今回のインタビューのご縁になりました。頂いたメールの中で、黒川さんは僕の妻について、「奥様はサイコパス?」と書かれています。
黒川伊保子氏(以下、黒川):私はまず人に暴力を振るうかどうかに、脳の癖について一つの境界線があると思っています。著書を拝見すると、富岡さんは奥様の暴力によって救急車で運ばれています。
暴力を振るうような場面でないのに、暴力を振るってしまう。脳に何らかの化学反応が起こって、想像を遥かに超えた行為をしてしまう。先天的にそうする人を、私はサイコパスではないかと疑います。
ただし、最終的に判定するのは精神科医でしょう。メールで「サイコパス?」とクエスチョンマークをつけたのは、そのため。または、富岡さんがそう考えていないかという意味でした。
人間関係は脳という電気回路の連携システム
黒川:先天的なサイコパスに対し、ソシオパスはサイコパスと同じ脳の癖を後天的に持ちます。さらに脳の神経細胞が壊れていくアルコール中毒や薬物中毒。こうした人の振る舞いは、気持ちを切り替えるとか、道徳心を呼び起こすとかでは解決できません。さらに、一緒にいる人たちが壊れてしまうようになる。
だから、これらの夫婦関係で言えば、私は「一目散に逃げて下さい」とアドバイスします。
――仮に妻がサイコパス的だったとしても、僕は一緒にいたいのですが。
黒川:私はシステムエンジニアなので、システムをどう連携させ、プロトコルを開通させるかを仕事にしてきました。
その延長で、人間関係も同じくシステムと捉えています。脳は電気回路装置で、人間関係はこの装置の連携システムだと。
するとサイコパス的な人は、プロトコルを開通させず、誤作動させる存在と映る。だから、その人に固執するのはシステム論的にはあり得ません。なぜ、執着するのか分からないです。
夫婦にはそれぞれの「正義」がある
黒川:ただし、富岡さんは機械ではなく人間です。愛している奥様と別れたくないとおっしゃるならば、「仕方ないですね」と応じます。私はカウンセラーでも精神科医でもないので、それ以上は言えません。
それでも、長く夫婦をやってきた先輩の立場からは、苦しみを少し軽減するような話はできます。本日はそうした前提で、今からは頭を切り替えて、お答えしていきますね。
――救急車で運ばれたのは、我が家に大型テレビを導入すべきか否かで妻と口論となったのがきっかけでした。その背景には、テレビをつけながら食事をする「ながら食べ」を、子どもたちにしてほしくないという思いがあります。
黒川:テレビを見ながらご飯を食べるような、あまりお行儀の良くない家庭の様相を我が子にさせたくない思いは分かります。また、一言では言えない、育ち、心根、人間性など許してはいけないものが、そこに凝縮されているような気がするのでしょう。
ただし、「ながら食べ」をダメとするのは、富岡さんが持っている「正義」です。よしとしている奥様には、別の正義がある。たとえば、食事はリラックスしてするもの、躾やら会話やらに気を使うより、テレビを見ながら楽しく食べた方が消化に良いと考えているのかも。それも一理あるのでは?
黒川:家庭を「正義の定規」で測って白黒つけようとしても、うまくいくはずがありません。夫婦お互いの正義がぶつかるだけですから。
この女のためならば自分の正義を曲げられる。そう思えない女性ならば、「そもそも結婚するな!」と私は言っています。
妻が幸せな方が家庭は平和になる
――妻の「ながら食べ」は、まだ流せます。しかし、その悪影響で、子どもたちのマナーが悪くなる、箸の使い方がままならない、とならないかが心配です。
黒川:だったら、フォローしてあげればいい。奥さんが見ている前でやると当てつけみたいになるので、お子さんと2人で和食屋に行く。そこで、箸をきちんと持てないと出世しない、魚を綺麗に食べられないと異性に嫌われるからと教えてあげる。それで大丈夫です。
私も働く女性の一人ではありますが、それでも、家(うち)の細かいことを把握しているのは私です。身近なことを把握するのは、男性より女性の脳の方が得意です。女性の社会進出が進んでも、結局、「女は家(うち)に付く」とも言えます。
だったら、奥様が幸せな方が、家庭が平和になります。暴力を受けた側の富岡さんに言うのは、何なのですが。
黒川:私の亡くなった父は、「この家は母さんが幸せになる家だ」と決めて、それを生涯貫きました。皆が幸せになる家だといいけど、持っている正義もそれぞれ違うし、まず実現できない。だとすると、誰が幸せになる家かを決めなければいけません。
私の家は今、息子の奥さんを迎え入れて、大人4人で暮らしています。そのため、私は「この家は、お嫁ちゃんが幸せになる家」と決めました。それを実践しています。
女性の9割が「ことのいきさつ」派
――「いい夫婦の日(11月22日)」を間もなく迎えますが、実際のところ、夫婦の3組に1組が離婚しています。なおかつ「熟年離婚」も増加中です。20年以上も連れ添った後、妻が夫に三下り半を突き付けるケースが多いようです。
黒川:私たちの脳の中には、とっさに使う2つの回路があります。一つは「ことのいきさつ」派。「そういえば」をキーワードに、感情の揺れに任せて、思考を過去にも未来にも飛ばせます。
たとえば、幼い子がご飯を食べない時。「そういえば、昨夜、りんごジュースをあげる時に嫌がっていたな」「そういえば、3日前、保育園で手足口病が出たと聞いたな」。関連記憶を呼び起こして対処する。女性の9割が、こちらの回路です。
「今できること」派は男性に多い
黒川:もう一つが「今できること」派。目の前の事象に集中してどうにかしようとします。同じ例えの場合は、幼児に熱がないかを測り、あるとなったら時間を調べて小児科に連れていく。男性に多い回路です。
この「ことのいきさつ」派の女性は、夫が何かひどいことをすると、過去の記憶を「そういえば、そういえば」と思い出す。そして、それを全部、一つの積分値にまとめます。
子育てが終わって、過去を「そういえば」と振り返る。過去30年分の「こんなひどいこと」や「あんなひどいこと」が出てくる。これが今後、30年間、さらに増えるかと思うと、絶望して離婚を決断するのも分かります。
――歳を取って一人になる「老年ぼっち」は何とか避けたいです。
黒川:父の言葉をもう一つ紹介しましょう。父は常々「社会の白黒と家の白黒は違う」と言っていました。
「母さんが幸せになる家」と決めた父の態度は
黒川:さきに紹介したように父は「この家は母さんが幸せになる家だ」と決めていた。
子どものころ私と母が喧嘩すると、私の方が弁が立つので、母を涙ぐませることがありました。仲裁に入ろうとした父は、たとえ私が明らかに正しくとも、母には私が正しいとは言えません。そのため「お前が正しいのか、母さんが正しいのか俺は知らん」との立場を取った。
そして、私にはこういうのです。
「この家は母さんが幸せになる家だから、母さんを泣かしたお前の負けだ」
父の態度は一貫していましたね。
子どもに将来分かってもらえば報われる
――「母さんが幸せになる家」と決めたとしても、黒川さんのお父さんのように徹底するのは難しそうです。
黒川:母はワガママだったから、父も大変だったと思いますよ。けれども父は、亡くなる前も「あんなワガママな女、誰が面倒を見てあげられるだろう」と心配していた。
そんな父を私は「素敵だな。格好いいな。いい男だな」と思っています。
富岡さんも、娘さんがいらっしゃるのですよね? だとすると、私の父のように振る舞うのもありなのでは。
私が父に抱くように、娘さんが富岡さんを「いい男だ」と将来、思ってくれる。それだけで、充分に報われるのではないでしょうか。
[もっと知りたい!続けてお読みください →] 「カレーに福神漬けがついてない」でDV、些細なことでなぜ暴力を振るうのか [関連記事]男性がよく泣く韓国ドラマがうらやましい、妻のDVに涙をこらえる日本の夫
社会でも家庭でも力を失う「弱者男性」、変わる夫の立ち位置を直視すべし

<このニュースへのネットの反応>
JBpressがお勧めするお馬鹿な結婚をしたら、マスゴミみたいな工作員や宗教被れになりそうだから逆が正しいでしょ。
正義を曲げなきゃいけない相手とは結婚するな。
こういう(デタラメな)記事も少子化の一因になってます
とうとう男女平等という建前すら捨てたな。欲しいのは特別扱い
何だこの怪文書
ざっと流し読んだけど、ただただキモい
せめて 「この女(男)のためならば正義を曲げられる、そう思えない女性(男性)なら結婚するな!」 と書くべき
モラハラ配偶者による支配は幸せという洗脳をやめろ。
私と●●、どっちが大事なの!?という人はヤバいと思う。
あの、今マスゴミや人権屋で流行りのDVっていうんですよそれ。相手のためだの老後の孤独を人質に取られて強要をしょうがないとか言わされるの
ハニトラの仕組みがまあこれよ。
イーロンがTwitterに就任してからパヨトレンドが消えたらしいけど二コニューも改善してみては?
↑興味のない配信者を表示させなくするフィルタ機能が欲しいですね
女の選別を怠るからだ。
正義の大義名分を盾に暴虐を振るう者の勇み足を挫くなら良いが、正義そのものを曲げては駄目だ。それではやっている事がチャイナコリアロシアの3バカ反社勢力と一緒。
間違った正義を指摘して正すこそがパートナーの在り方では?
俺がおかしな事やってたらビンタかましてくれるのがいい女なんだよなあ
まあでも・・・間違ってても付いてきてくれる人もさもありなんって思うがね、その間違いがどういった部類なのかにも寄るがな、違法であるなら止めるべきだが道徳的な物だったらまあ人によるな
選り好みの頂点だね。相手の為ならということ、言わんとすることは理解るけど、そんな理想の相手なんかそうそういないのだから、好きになれた人やもしくは妥協で結婚するのが無難かと。若いうちに結婚出来ないとなかなか出来ないから、動くなら早い方が良い。
確かにパヨオンクラスだと不法滞留目的か中韓工作員くらいしか寄り付かなそうだしな。