「長いものに巻かれろ」「みんなで渡れば怖くない」……、こんな言葉につながる体質が、日本人のどこかに染みついているのかもしれません。ジャーナリストの岡田豊氏が著書『自考 あなたの人生を取り戻す不可能を可能にする日本人最後の切り札』(プレジデント社、2022年2月刊)で解説します。

「人気№1」の商品を買う日本人

■「順位」や「量」を鵜呑みにしない価値観「質」への転換

洋菓子店に行った時、「人気№1」と書かれた商品に目が行きがちです。贈答用で、どれにしようか迷った時、「人気№3」までの菓子から選んでおけば、無難だと思ってしまいます。

書店に行って「ベストセラー」「50万部突破」「△△賞受賞」と書かれた本をなぜ手にしてしまうのでしょうか。酒売り場で「金賞受賞」「□□大臣賞受賞」のラベルが付いているお酒を手に取ってしまうのはなぜでしょうか。

「みんなが買っていく商品なら大丈夫だろう」 「権威ある賞をもらったのなら、きっと質が高いに違いない」

私たちは、“権威”に判断を委ねがちなのかもしれません。

「長いものに巻かれろ」 「みんなで渡れば怖くない」

こんな言葉につながる体質が、自分のどこかに染みついているのかもしれません。多くの人が受け入れる量、どこかの団体が決めた権威付けの賞。それも何がしかの根拠がある判断基準です。

しかし、それだけに依拠して、他を見過ごしてしまうと、別の価値観が見えなくなってしまうかもしれません。せっかく他にも大事な価値観があるのに、それを見失ってしまうことになりかねません。日本で多様化の土壌がなかなか育たないのは、こうした意識があるからかもしれません。

その洋菓子店は「人気№1」と書いておけば、お客さんから注目されやすいという特性を狙ってそうしているのでしょう。でも、数が売れない他の菓子も毎日、丁寧につくっているはずです。大勢の人が読んでいるベストセラーの本を読んでおけば、多くの人たちと同じ話題で盛り上がることができるかもしれません。でも、あまり売れていない本の中に、自分の心に深く響く作品があるかもしれません。

みんなが黄色だけを選んだら、社会は真っ黄色な世界になります。みんなが青色ばかりを選んだら、真っ青な社会になります。12人が全員違う色を選んだら、社会には12の色が広がります。100人がみな違う色を選んだら、100色もの色合いが社会を彩ります。

例えば、新聞社やテレビ局、出版社は部数や視聴率を競い合います。競争は質を高めるという側面もあります。でもイギリスなどでは、新聞の質と部数は反比例すると考えている人たちもいます。

スキャンダルなどを数多く扱う大衆紙は、高級紙と呼ばれる新聞より部数が多いこともあります。視聴率が低い番組の中に、世の中を良い方向に突き動かすものがあったりします。経営体としては稼ぐことも必要でしょう。稼いで会社が生き残れば、良質のコンテンツを出す機会も生まれます。

ただ、量をいたずらに追いかけず、量に惑わされず、質を重視する考え方は、選択肢を広げ、社会を良くしていくために大切なことなのではないでしょうか。

歴史や過去、教科書との向き合い方

■「歴史」「過去」「教科書」を鵜呑みにしない

NHK大河ドラマ麒麟がくる』は2021年2月に最終回の「本能寺の変」で完結しました。家臣の明智光秀と主君の織田信長を独自の視点で描写したこのドラマをみなさんはどう見ていたでしょうか。明智光秀が“悪者”となるイメージとは少し異なり、2人の“絆”を強調するなど新鮮な感じも受けました。

歴史のドラマや小説などをめぐっては、歴史学者の中には、史実とちょっと違うじゃないかと受け止めた人もいたかもしれません。歴史上の人物のイメージは、ドラマ時代小説などの描写に左右されがちです。例えば、坂本竜馬に対する私のイメージは、若いころ夢中で読んだ『竜馬がゆく』(司馬遼太郎文藝春秋)そのものです。

時代小説は様々な視点や脚色で読者を楽しませてくれます。しかし、あくまでも小説であって、当時、起きた史実をすべて忠実に記しているわけではありません。そこをわきまえて楽しめばいいのでしょう。

では、小中高の教科書や、権威ある歴史書はどうでしょうか。

やはり、100%忠実に表現するのは難しいと考えます。まず、当時の記録をどんな立場の人がどう書いたのか。権力者や為政者の視点から書かれた記録が多いのではないでしょうか。読み書きができない人たちの感情や本音はどこまで記録に反映されていたのでしょうか。

主人公はいつの時代も民、民衆、大衆だと私は考えています。ドラマに出てくる英雄は現代に語り継がれますが、民、民衆、大衆、市民、国民の息遣いは、記録としてなかなか客観的に網羅されていないかもしれません。そうしたアンバランスの記録も、すべて現在に伝えられているわけではないと思います。事実がどんな理由で、誰によって、どう引き継がれたのか、はっきりしない要素も残るでしょう。

史実の記録はその時代のすべてではなく、一端にすぎないうえ、伝承も一部です。そうした中から、教科書は、どう選択し、表現するのか、編集の課題も生じます。特に、教科書検定という制度によって内容を審査する過程では、政府の判断が加えられます。

教科書に書かれたことに間違いがあると指摘しているわけではありません。長い歴史をすべて網羅したうえで、100%の客観性に基づいた教科書など、なかなか存在し得ないのではないかという柔軟なセンスを踏まえておきたいのです。

タイムマシンで過去にさかのぼって、すべてをチェックできるなら、当時の政府や政権などが事実を捻じ曲げて記録していた場合、そのことを確認できるかもしれません。

例えば、正確に記録された事実が100年後の政権によって、不当に書き換えられたりしたことがあったかもしれません。すべての事実をすべて客観的に確認できない以上、やはり歴史のすべてを忠実に把握することには限界があるのではないでしょうか。

このことを踏まえて、歴史や過去と向き合えばいいのではないかと思います。世界各国の歴史についても同じことが言えるでしょう。つまり、教科書や優秀な歴史家が書いた記録であっても、限界があるということを念頭に入れておけばいいのだと思います。

別な言い方をすれば、私たちの目の前にある、権威ある過去の記録をすべて鵜呑みにしたり、都合よくそれを解釈したりすることは、ナンセンスではありませんかと問いかけているのです。

歴史上の登場人物や事象に対する評価は、時代とともに変化することがあります。例えば、昭和の時代、異能と言われた田中角栄さんの首相としての賛否の評価はどう受け継がれていくのでしょうか。国民に多大な負担を強いた1997年以降の日本の金融危機をめぐり、大蔵省や政治家や銀行経営者の責任がどこかの時代で、うやむやにされることはないでしょうか。

日本再生への期待が大きかった「アベノミクス」をめぐる評価は様々ですが、私は失政だったと結論づけます。この失政という声は記録として拾ってもらえるのでしょうか。

岡田 豊 ジャーナリスト

(※写真はイメージです/PIXTA)

(出典 news.nicovideo.jp)

<このニュースへのネットの反応>

同調圧力はクソだっていう奴が、なんで俺様の意見に同調しろって求めるの???

その同調圧力とやらを最大限利用してきたのが過去のマスゴミでありネットによって多様性が生まれて相手にされなくなったのが今やぞ

都合いい時は民意連呼する口でそれかw

同調圧力を批判されるのなら自身の業界を批判されてはどうでしょうか

結局最後はアベガーしたいだけ。業種によって恩恵は様々だから評価が分かれるのは理解する、最低でもなにがどう失敗でこうすれば良かったと主張しなければ記録として拾ってもらえないのは当然かと。もっと言えば結果論から導き出した案だから人々を納得させるのは難しいでしょう

「社会は真っ黄/真っ青な社会になります」←みんなで渡れば怖くないを引き合いに出してるのに「真っ赤な社会になります」だけ書かないのなんか草

自分の頭で考えることが出来ない。日本人の99%がそれ。

同調できない人の一部に天才がいる と同時に回りから屑呼ばわり 本当に同調できない体質はいるもんだ。

何の理由もなく反発しても特に利点はないことを知っているだけです

みんなが一緒が好きな国民性だから疑って掛かろうぜ、だからアベノミクスは失敗だ? 何言ってんだこいつ、頭大丈夫?

LBGTに乗っかりまくってる他の国見ると日本だけ同調圧力あるみたいに言われてもなってなるな

別に日本だけに限った話じゃない。韓国なんか日本以上の同調圧力社会、不自然なほどに若者達が同じファッションで同じ行動をしたがる。日本人は周りにあわせてるだけだから、腹の底では違うよ。

「人気№1」とか評されてたら良いものの可能性が高いから買うかもだけど、試して質がダメだったら見放すぞ。〇流()とか。

自立してない子供の仲間意識という同調圧力ならまあわかる。けど大人なら人気だから買うなんて浅い理由じゃなくて、一定の信用があるみたいだし試しに買うかみたいな思考だと思うけどな。ちなみに韓国ものは既に信用が失墜してるからいくら人気を捏造しても無駄なんだけど、しつこく続けてるのは信用の概念が分かってないか、もしくは思考が子供のままなのかもしれないな。

俺は面倒が嫌いなんだ。

そりあえず同調圧力は批判しとけ。っていう同調圧力

人間って自分のことを普通だと思うから普通の自分は人気No1で問題ないって思考で同調圧力は買って気に入らなくても好きになれって圧力でしょ?

自己に不都合な事例を同調圧力と言い、都合の良い事例はデファクトスタンダードと主張するような連中は、総じて碌でもない。

現代だとツイッターやら情報端末のせいで世界中に見られる傾向かもしれん。なんか流行りだすと世界中で皆が同じ事やったり同じ名所に群がったりする現象が見られたし

実は欧米の方が同調圧力が強烈という。特にアメリカや北欧、フランスなんか結構凄い

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