もし寝つきが悪いなら、少し重みのあるお布団を使うと良いかもしれない。新たに行われた研究によると、重い布団で寝ると、睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌量が増えることがわかったという。
ただし現時点では、なぜ重たい布団で寝るとメラトニンの分泌量が増えるのか、その正確な理由はわかっていないという。
この研究は『Journal of Sleep Research』(2022年10月3日付)に掲載された。
脳内の松果体において生合成される、睡眠ホルモンと呼ばれる「メラトニン」は、体を睡眠モードに切り替える手助けをする。
たとえば、メラトニンは体温・脈拍・血圧などを低下させて、体に眠る準備ができたと伝える。夜に眠くなってくるのもこのホルモンのおかげだ。
そんなメラトニンは、メラトニンは、夕方になると増え始め、夜間にピークに達すると、朝に近づくにつれて減少する。これは脳の「視交叉上核(しこうさじょうかく)」という部分が、夜にうまく眠れるようメラトニンの生産を調整しているからだ。
そのために、視交叉上核は網膜がキャッチした光をモニタリングし、それに応じてメラトニンを分泌する脳の「松果体」に合図を送る。
赤で示したところが脳の中の松果体 / image credit:WIKI commons CC-BY-SA-2.1-jp
たとえば、明るい光を感じた視交叉上核は、松果体にブレーキをかけてメラトニン生産を止めさせる。反対に、光が薄暗くなってくると松果体にゴーサインを出して、メラトニン分泌を促進する。
重い毛布はメラトニンの分泌量を増やすことが判明
では光以外にメラトニン分泌に影響するものはないのだろうか? これが今回スウェーデン、ウプサラ大学の研究チームが抱いた疑問だ。
この疑問に答えるため、被験者(20代の女性11人と男性15人)に軽い毛布か重い毛布のどちらかで眠ってもらい、それが眠りに与える影響が探られた。
実験の参加者は、まず夕食を食べてから明るい光で照らされた部屋で2時間過ごした。それから照明の光は薄暗く落とされ、午後11時の消灯まで座って過ごした。
また消灯の1時間前に、軽い毛布か重い毛布にくるまってもらい、その間20分ごとに唾液のメラトニン濃度がチェックされた。
その結果、重い毛布を使ったグループのメラトニンは、軽い毛布グループより約32%多いことが判明した。
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ただし、睡眠の質が改善されたかどうかは不明
だが現時点で、重たい毛布によってなぜメラトニンが増えたのかの理由はわかっていないという。
また、メラトニンが増えたことで、睡眠の質が改善されたかどうかも明らかになっていない。
どちらのグループも、就寝前・起床後ともに同じくらい眠気を感じており、睡眠時間の長さも変わりなかった。
そのため、重たい毛布で不眠や不安症などを軽減できるのかどうかもはっきりしない。
研究チームは今後、数週間から数ヶ月にわたる実験を行うことで、重たい毛布によるメラトニン刺激効果が得られるのか確認したいとのことだ。
References:Weighted-blanket use may boost sleep hormone melatonin, small study hints | Live Science / written by hiroching / edited by / parumo

<このニュースへのネットの反応>
ほとんど何もわかってないじゃねーか
↑せやから研究するんやろが、馬鹿か?
いや、ほとんど何もわかってない状態で記事にするのはどうかって話じゃ? まあ、わかってないってことがわかる記事ってことでいいのか…?
関係ないかもしれんが、重い布団の方が「包まれ感」があって安心できるんだよなぁ。冬掛けから夏掛けに替えた直後のスカスカ感がどうにも苦手
せめて二種類の毛布の重量と断熱・保温効果の違いは掲載しなきゃねえ。あと室温もね。もっと言えば毛布の内側の温度の経時変化も。
小さい頃はお昼に布団の山に埋もれて寝るのが気持ちよかったのを覚えてる。何かしら効果はあるかも。
布団もだが寝間着もモコモコを着てるか薄いタイプの寝間着を着てるかも調べた方がいいかもな。東京の人の寝間着やたらとモコモコしてるのに布団薄くて道民は布団がモコモコしてる代わりに薄手の寝間着が多い気がする。
ウェイトブランケット使ってみたが苦しくて寝られんかった
単純に「布団がズレにくい」という観点でも調査してほしいと思った(小並感)
ちょw軽さにこだわった年月を返してw
あー・・・でもわからんでもない確かに布団軽くしたら眠りが浅くなった感はあるなぁ
最近重い毛布出すメーカーも増えたよな。
重いの使ってたけど薄くて温かい新し目の布団にしたらなんか気持ち悪いから腑に落ちる。